
ブレンド出汁という考え方が
金沢を至高の味処にしています。
加賀料理の歴史は、陶磁器や漆器と切り離しては語れません。加賀五彩があでやかな九谷焼、堅牢さと優美さを併せ持つ輪島塗。加賀の食文化は、器と結びついて育まれてきました。たとえば、代表的な加賀料理である治部煮は、美しさと食べやすさを考えた治部椀と呼ばれる専用の漆器に盛り付けられます。祝いの席に出される鯛の唐蒸しは、九谷の大皿に盛られて豪快に映えます。削り節は、加賀百万石の名に相応しい豪華な逸品のかくし味として料理通をうならせてきただけでなく、大衆的な街の蕎麦屋や鍋料理屋のだしとして庶民の舌をも喜ばせてきました。昔ながらの風情を残す浅野川・東茶屋街 界隈には、高級料亭とともに気軽に足を運べる料理屋が並んでいます。料理や器が芸術ならば、削り節もひとつの芸術と言えるかもしれません。料理素材の最高のひきたて役として、また盛り付けを優雅に飾る花として、食文化の一端を担ってきたのですから。けして料理の主役にはならない削り節は、謙虚でありつつも料理の向こう側に大きな存在感を漂わせています。
食のこだわり
素材はすべて国産のもの。日本の海で、日本の船が獲り日本で加工したものだけを、信頼できる業者から仕入れています。海外で加工したものは燻しに使う材木が違うので、どうしても香りが落ちてしまいます。大きさの揃ったもの、質の高いものだけを仕入れます。なので大量に仕入れることができないものもあります。素材は削ってだしをとり、かならず自分の舌で確かめてから仕入れるようにしています。

安心の衛生管理
中屋食品では、削り全国節工業協会のガイドラインに沿ってHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を行っております。弊社で製造されるすべての商品は原料の選定から製造、出荷まで、自社の厳しい基準を設定し、皆様の安心・安全の為の商品造りを行っています。

中屋だより
57号2026.08.01
親子で登った白山
今月、子供と3人で白山に登ってきました。
山頂で迎えた朝は一面が深いガスに包まれ、楽しみにしていたご来光を見ることはできませんでした。自然相手だからこそ思いどおりにならない ――そんなことを改めて感じる瞬間でした。
しかし、下山を始めると景色は少しずつ表情を変えていきました。山肌をゆっくりと流れる雲、時折差し込む光、そして雲の切れ間から姿を現す雄大な山々。その光景はまるで一枚の絵画のようで、ご来光とはまた違った言葉では表しきれない幻想的な美しさでした。
「思いどおりにならなかったからこそ出会えた景色がある。」
自然は私たちにそんなことを静かに教えてくれたように思います。
子供も最後まで自分の足で歩き切り、苦しさや達成感、そして自然の厳しさと美しさを肌で感じることができました。この経験は山頂で見た景色以上に、これからの人生の財産になってくれるのではないかと思います。
私自身も目標どおりの結果だけが価値ではなく、その過程でしか出会えない景色や学びがあることを改めて実感しました。
仕事でも思いどおりにいかないことはありますが、その先には予想もしなかった気づきや成長が待っていることがあります。今回の白山登山で得た経験を胸に、これからも一歩一歩前を向いて歩んでいきたいと思います。











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