ブレンド出汁という考え方が
金沢を至高の味処にしています。
加賀料理の歴史は、陶磁器や漆器と切り離しては語れません。加賀五彩があでやかな九谷焼、堅牢さと優美さを併せ持つ輪島塗。加賀の食文化は、器と結びついて育まれてきました。たとえば、代表的な加賀料理である治部煮は、美しさと食べやすさを考えた治部椀と呼ばれる専用の漆器に盛り付けられます。祝いの席に出される鯛の唐蒸しは、九谷の大皿に盛られて豪快に映えます。削り節は、加賀百万石の名に相応しい豪華な逸品のかくし味として料理通をうならせてきただけでなく、大衆的な街の蕎麦屋や鍋料理屋のだしとして庶民の舌をも喜ばせてきました。昔ながらの風情を残す浅野川・東茶屋街 界隈には、高級料亭とともに気軽に足を運べる料理屋が並んでいます。料理や器が芸術ならば、削り節もひとつの芸術と言えるかもしれません。料理素材の最高のひきたて役として、また盛り付けを優雅に飾る花として、食文化の一端を担ってきたのですから。けして料理の主役にはならない削り節は、謙虚でありつつも料理の向こう側に大きな存在感を漂わせています。
食のこだわり
素材はすべて国産のもの。日本の海で、日本の船が獲り日本で加工したものだけを、信頼できる業者から仕入れています。海外で加工したものは燻しに使う材木が違うので、どうしても香りが落ちてしまいます。大きさの揃ったもの、質の高いものだけを仕入れます。なので大量に仕入れることができないものもあります。素材は削ってだしをとり、かならず自分の舌で確かめてから仕入れるようにしています。
安心の衛生管理
中屋食品では、削り全国節工業協会のガイドラインに沿ってHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を行っております。弊社で製造されるすべての商品は原料の選定から製造、出荷まで、自社の厳しい基準を設定し、皆様の安心・安全の為の商品造りを行っています。
中屋だより
34号2024.09.03
極みだし
9月に入りました!
まだまだ厳しい残暑が続いておりますが暦の上では秋の始まりで、朝晩はどことなく秋の到来が近づきつつある感じがします。
今月は敬老の日や秋分の日、地元のお祭りや体育祭、お月見や秋のお彼岸など様々なイベントや行事が盛りだくさんの月ですね♪
本年の敬老の日は9月16日(月)。
大切な方への感謝の気持ちを込めて、ささやかなお出汁のプレゼントはいかがでしょうか。
弊社のだしパックの一つでもある『極みだし』は3種の天然原料(かつお節・さば節・いわし節・あご煮干)に北海道産真昆布をバランスよく配合し、化学調味料や保存料などはもちろん自然素材以外は何も入っていない体に優しい天然素材のだしパックです。
また、本品は削りたての味と香りをご賞味いただきたく酸素を通さない特殊な包材に入れ1袋づつ窒素ガス充てんをしており、子袋を開けるたびに削りたての風味をお楽しみいただけます。
敬老の日に美味しいお出汁を贈り、末永い健康を祈念して素敵な一日をお過ごしください。
※本商品は近江町市場店にて販売しております。